ナガサキアゲハ 2001.09.09 神奈川県横浜市金沢区 印象に残る採集をした蝶と言うのはやたらに記憶に残る物で、どこでどの様に採集したと言うのを標本箱を覗く度に思い出す。 このボロボロのナガサキアゲハ・・・コイツは執念の果てに採集できた一頭だ。 2000年初頭に南方系の蝶が北上し始めていると言うのは神奈川新聞の掲載記事にて知ることになったのだが、家の周りでは見る事が出来ず一年たった8月の事であった。父親の手伝いで現場の荷物運びをしていた際に現場となったお宅の庭の花に夏型の♀が飛来していた。 ネットも無く父の帽子を借りて近づき・・・入った!!! と思ったらあっと言う間に空の向こう・・・その日は失意のどん底である。 しかしながらナガサキは神奈川に居る!!そう確信した自分は裏山のアゲハのポイントに向かい蝶道となっている場所を見つけた。だがそれっぽい姿を見るもネットインするとモンキ、クロ・・・違う!俺が採りたいのは尾状突起の無いナガサキだ!! 一週間は通ったろうか?当時学生だった自分は学校が終ったら夕暮れまでのわずかな時間を利用し通った。 そして終わりは訪れた。 その日は土曜、朝も早くからポイントへ向かいナガサキを待っていると、頭上を優雅に飛ぶ大型の蝶が!! ネットを振る・・・入った? ネットの中ではコイツが暴れていました。 蝶採りは執念と探索が物を言う、自分の採集のモットーである。 この年にはツマグロヒョウモン、ムラサキツバメを採集する事が出来た。ムラサキツバメの探索も執念で、近場のマテバシイのヒコバエを片っ端からめくり採幼を試みるも失敗、ついに近くの公園より1卵を採集!!!飼育から羽化に至った。羽化したのは♀で、後にも先にも蝶の飼育はムラツバのみであった。 第一回はナガサキアゲハ、沖縄の青空の下で再会した♀は余りにも白くて眩しい姿であった。
by usubasiro2
| 2014-09-20 23:17
| 雑記
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